広告運用を行なう上で、アクセス解析をことをすることは必要不可欠ですよね。
しかし、様々なwebサイトやアプリが出てきたことで多くのタグが必要になり管理が難しくなっています。そこで使われるのが「タグマネージャ―」になります。代表的なものが「Google Tag Manager」や「Yahoo! Tag Manager」です。その中でも、今回は「Google Tag Manager」について詳しく説明していきます。
「埋め込まれているタグの状況を把握しきれない」
「Webサイトによってタグが異なる場合がありややこしい」
「HTMLの編集を第三者に依頼していて、即座にタグの追加や削除ができない」
という方たちのために、これらのタグマネージャーツールはあるのですが、まだまだ完全に理解できていないという方も多いのではないでしょうか。
今回の記事を読んで、タグマネージャーの仕組みやメリットをしっかり把握し、広告運用に活用して下さいね。
Google tag manager(以下、GTM)とはGoogleが提供しているタグマネジメントツールで様々なタグを一元管理ができるものになります。
広告を運用する上で、アクセス分析のために計測タグや広告タグは必要不可欠ですよね。それらを利用するには、タグをwebサイトの対象ページのHTMLに埋め込む必要があります。
ただ使用するタグはいくつもあり、それらのタグの追加や削除のたびにHTMLを編集しなければならず、かなり面倒ですよね。
しかし、このGTMを使えば毎回それぞれHTMLを編集しなくても、ツールのオンライン管理画面上から「どのページへ」「どのタグを埋め込む」といったことを一括で管理してくれます。
つまり、webサイトやモバイルアプリにGTM用のタグをたった一つだけ実装するだけで、複数のタグを同時に追加したり削除したりでき、タグにかかる膨大な時間や経費を削減することができるというわけです。
ここから、GTMの仕組みについて説明していきますね。
GTMのアカウント構造は「アカウント」と「コンテナ」という2つの層で構成されています。
主に、設定作業を行なうのは「コンテナ」です。
アカウントとは
コンテナを管理する一番上の階層のことを指します。各会社ごとに1アカウントで分けるのが一般的です。
コンテナとは
実際に設定を行なっていくサイトを表します。1サイトまたは1ドメインごとに1コンテナで分けるのが一般的です。
例えば、会社Aが3つのサイトで利用するのであれば「会社A」というアカウントを作り、その中に「AAA.jp」「BBB.jp」「CCC.jp」の3つのコンテナを作成することになります。
実際に、GTM上でコンテナ内の設定変更を行なうための場所がワークスペースです。このワークスペース上での設定作業は、タグやトリガー、変数の3要素を使って設定していきます。
タグとは
広告の計測・解析のためにサイトに埋め込むコードのことです。タグに紐づけられたトリガーの条件が満たされた場合、タグが発火してページへ配信されます。
トリガーとは
タグを発火させる条件のことです。例えば、CVタグを発火させる条件(トリガー)は「サンクスページ訪問」など。
変数とは
状況によって値が変わる受け皿のようなものです。タグとトリガーは基本必須なのですが、変数は全く使わなくてもよい場合もありますし、変数の設定が必須な場合も。
例えばページ毎に異なるURLやユーザーの購入ごとに変化する「購入金額」などが変数にあたります。
これらを設定することで「タグ」が発火されます。
しかし、このタグをページ上で発火させるにはおおもとのコンテナの「Googleタグマネージャースニペット(コンテナを設置するタグ)」を発火させたいページの<head>内と開始タグ<body>の直後に埋めなければなりません。
埋め方はコチラをご覧ください。
実際に配置するタグが1つになりますので、ページソースがシンプルになり、読み込み速度の向上にも繋がります。
メンテナンスを行なう場合、テストでページを公開することは難しいですし、かといってユーザーがアクセスできない状況を長い時間つくることも、不利益を生み出しかねませんよね。
この問題を解決してくれるのが、プレビューモードになります。
プレビューモードを利用すれば、ページの公開前にタグの動作確認が可能になるため、何らかのエラーがあった場合、すぐに修正できます。改善点の早期発見ができれば、公開直後のトラブルを事前に防止することが可能です。
しかし、GTMのプレビューモードで確認して、満足してはいけません。
公開ボタンを押さない限り動作しません。
上記の画像のように「ワークスペースでの変更数:1」となっている場合、変更が公開されていません。必ず、すべての作業が終わった後は公開ボタンを押すことを忘れないよう注意しましょう
配信するタグはすべてタグマネジメントツール上で一元管理されます。
そのため、直接HTMLを編集せずともタグの追加や削除、差し替えも管理画面の操作だけで完結でき、運用工数の削減が可能です。
GTMを利用することで、タグを発火させる条件を細かく設定出来たり、イベントを設けることができます。例えば「サイトを読み込まれてから」「何秒後に」などの設定を行なうことが可能です。
タグマネージャーには、Googleの他にもYahoo!のタグマネージャーがあります。これらの違いは何でしょうか?幾つか、まとめてみますね。
GTMは誰でも無料で利用ができますし、webサイトの規模による利用制限などもありません。
より大規模向けの機能を搭載している有償プランもありますが、それを利用する場合、別でGoogleアナリティクス360を契約する必要があります。Googleアナリティクス360を利用すればGoogleタグマネージャー360の有償版も利用できるようになるというわけなんですね。
それに比べて、YTMはYahoo!広告を利用していないと無料で使えません。
対応しているテンプレートタグの種類は、GTMが約80種類でYTGが約120種類でYTMの方が多くなっています。
しかし、YTMはGoogleアナリティクスなどの最新のタグに対応できていないものもあります。Googleアナリティクスを利用している場合、YTMに今使用しているタグが対応しているのか確認しましょう。
YTMでは管理画面上で、タグもしくは設定したページにエラーが発生した場合のエラー内容が確認できます。そのため、トラブルシューティングを行いやすいです。
GTMはその点、トラブルの原因究明には手間と時間がかかることもあります。
GTMは「これまで複雑だったタグの管理が楽になった」という夢のようなツールです。しかし、まだまだ知られていないことも多くあり、実際に触ったことがある人も少ないのが現状です。
もし分からないことがあっても、マニュアルが少なく勉強しづらい状況にあります。
弊社では、実際に「Google Tag Manager」を活用した広告運用を行なっているので、もし「タグマネージャーを利用したいんだけど、何から初めていいのか分からない。」「最近始めたばかりで、いまいち使い方が分からない。」という方は、いつでもお問い合わせ下さいね。
WEB広告業界に身を置くと「CPC(シーピーシー)」という単語をよく耳にしますよね。
そこで今回はCPCの意味やその課金体系のメリットデメリット、そしてよく使われるリスティング広告におけるCPCの調整方法まで分かりやすく解説します。
CPCは「Cost Per Click」の略かつ「クリック単価」という意味で、ユーザーがWEB広告を1クリックしたときに発生した広告費用のことを指します。
またそのクリックによって広告費用が発生する課金方式のことを「CPC課金(クリック課金)」とも言います。
対してクリックではなく、WEB広告の表示回数に応じて広告費用が決まる課金方式が「CPM課金」です。
こちらの記事で「CPM」について詳しく解説しています。
CPC課金は「クリック」というアクションが起こらない限り広告費が発生しません。
つまり無駄なクリックを抑えることで広告費の削減が可能です。
例えば広いターゲットで訴求をすると広告はクリックされる(CTRClick Through Rateの略で「クリック率」の意味。クリック数÷表示回数で計算できるが高い)が、あまり刺さらずにCVRConversion Rateの略で「コンバージョン率」の意味。コンバージョン数÷表示回数で計算できる。が悪く、CPACost Per Action(Acquisition)の略で「新規顧客獲得単価(コンバージョン単価)」の意味。1件当たりのコンバージョンにいくらかかったかを見る指標で、コンバージョン数÷広告費用で計算できるが合わないことがあります。
そこでLPLanding Page(ランディングページ)の略で「ユーザーが一番最初に訪れたページ」の意味。のペルソナに沿った広告文にすることでCTRは低くなるけどペルソナに刺さってCVRが高まり、CPAを合わせられることがあるのです。
もしCV数を拡大したいのであれば表示回数に対するCV数を増やす必要があるのでクリック率が関係しますが
CPA内に抑えて運用したい場合は、LPの修正を行いCVRを上げる施策だけに注力しましょう。
CPC課金は基本オークション形式です。
つまりリスティングで同じキーワードを入札している競合が多ければ多いほど、クリック単価が高くなっていきます。
ディスプレイ広告でも同じです。
デモグラやサイトカテゴリで配信面を絞れば絞るほど競合とかぶりやすいので、クリック単価が高くなっていきます。
またCVRが悪い状態では、CTRが高くなればなるほど広告費用が嵩むこともデメリットです。
リスティングでのCPC調整は主に4つの方法があります。
1つ目が入札単価を直接上げ下げする方法です。
検索連動型広告であればキーワード&広告グループ単位、ディスプレイ広告であれば広告グループ単位で入札単価を調整できます。
調整の仕方はいたって簡単です。
入札単価を「目標CPA×CVR」で出した数字より高くならないように設定します。
例えば商品の目標CPAが10,000円、キーワードAのCVRが1.5%だとすると
10,000×0.015=150
キーワードAの入札単価は150円です。
この金額を超えると目標CPAを割ってしまいます。
毎日クリック単価は上下するので、コンバージョン単価が高いと感じたらその都度計算して入札単価調整を行いましょう。
2つ目もクリック単価を直接上げ下げする方法です。
Google広告ではキーワードの管理画面で
・入札単価調整(1ページ目)
・入札単価調整(ページ上部)
・入札単価調整(掲載順位1位)
Yahoo!広告ではキーワードの管理画面で
・1ページ目掲載に必要な入札価格
・1ページ目上部掲載に必要な入札価格
を表示することができます。
とりあえず1ページ目に表示されていなければ表示回数が激減しますので、基本的には「入札単価調整(1ページ目)」や「1ページ目掲載に必要な入札価格」を最低の基準ラインとしましょう。
もし1ページ目掲載の推定入札単価が「目標CPA×CVR」で出した金額よりも高ければ、CPAを割ってしまいますので基本は「目標CPA×CVR」で出した金額に合わせます。
また1位掲載や1ページ目上部掲載の推定入札単価よりも「目標CPA×CVR」で出した金額が高ければ、1位掲載や1ページ目上部掲載の推定入札単価までクリック単価を下げましょう。
これは、そのキーワードの平均クリック単価を下げるためです。
厳密にはCPCを下げる方法ではなくCPAを下げる方法ですが、この調整方法もご紹介します。
まず最初に基礎知識として
キーワード=広告主側が設定した文字列
クエリ=ユーザーが実際に検索した文字列
という違いがあることを頭に入れておいてください。
管理画面ではキーワードにチェックを入れることで、そのキーワードのクエリを確認することができます。
ここでコンバージョン単価が高騰しているクエリやCVが発生していないのに費用が嵩んでいるクエリ、また設定したキーワードに全く関係のないクエリを探して、除外キーワード設定を行いましょう。
これをすることで無駄な費用が減るのでコンバージョン単価が下がります。
また表示回数が減りキーワードのCVRが上がるのでさらに入札単価を上げることができ(CPC=目標CPA×CVR)、オークションに勝てる要因が増えるので必ず行いましょう。
リターゲティングでは複数の日数で広告グループを分けて運用することが多いですよね。
またリターゲティング広告の特徴として日数が小さいほどCVRが高いことが挙げられます。
そのため日数が少ないほどクリック単価を上げ、日数が大きくなるごとにクリック単価を低く設定しましょう。
Google広告やYahoo!広告では「CPAが知らぬ間に高騰していた」という事態にならないために必ず日予算1日に消化される上限予算。日予算設定額×30.4(月の平均日数)が月の消費予算額となる。(例:日予算10,000円×30.4=月予算304,000円)や入札単価の設定をしなければなりません。
その設定で上限を定められたクリック単価が「上限CPC」です。
キャンペーンの入札戦略で、Google広告ならキャンペーンの入札戦略で「個別クリック単価性」を選択、Yahoo!広告なら「手動入札:個別クリック単価」を選択すると
全て自分で広告グループやキーワードごとの上限CPCを設定することができます。
拡張CPCとは、上限CPCで設定した金額を過去のコンバージョンデータを元に、費用対効果が高くなるよう自動で引き上げ&引き下げしてくれる機能です。
例えば上限CPCを120円に設定していても、140円で入札した方がコンバージョンが拡大できるとAIが判断すれば自動で140円で入札してくれますし
逆に80円でないと効果が悪いと判断されれば自動で80円まで引き下げて入札してくれます。
細かい入札単価調整を自動で行ってくれるので運用時間を短縮できることに加え、自動でコンバージョン件数を拡大してくれるのがメリットです。
そのため手動入札に設定している場合は、基本的に拡張機能をオンしておくことをおすすめします。
広告の費用対効果はROAS、つまり「売上÷費用」で計算するので、分母の費用に繋がるCPCを安くすることが目的と考えられがちです。
しかしCPCを安くすることでオークションに負けて表示回数が減り、コンバージョン数が減る可能性もあります。
重要なのは目標CPA内で獲得できるCV数を増やすことです。
目標CPA内で取れていたらCPCを上げて表示回数を増やしたり、そのキーワードで獲得できた粗利をもとに他のキーワードでも取れるかのテスト予算に回したり
CV数を拡大していくように調整していきましょう。
また、CV数を拡大するためにはCVRの引き上げが必要不可欠です。
こちらの記事でCVRについて改善案まで解説しておりますので合わせてご覧ください。
・会社でWeb担当者としてサイトの運営を任された
・Web広告の運用を始めた
・自分でサイトを開設した
「けどGoogleアナリティクスを使うの初めてで分からない」という方は多いのではないでしょうか。
今回はそんな方のために、Googleアナリティクスでできることの基本をトコトン解説していきます。
まずGoogleアナリティクスが何のために使うツールか理解しているでしょうか?
多くの人がこう答えます。
「サイトの分析をして集客を増やすためのツール」
間違いではありませんが、100%の答えではありません。
なぜならGoogleアナリティクスはサイトに訪れたユーザーのデータを見ることができるもので、サイトに訪れる前のユーザーのデータを見ることはできないからです。
どのサイトから自分のサイトに訪れたのかくらいは分かりますが、ユーザーが何のキーワードから流入したかやどの広告を踏んで流入したかは分かりません。
そのため「サイトへの集客を増やす」ためのツールとしては不向きです。
ではGoogleアナリティクスは何のために使うのでしょうか?
Googleアナリティクスを使う一番の目的はサイトに訪れたユーザーを分析して「サイトからのコンバージョンを増やすこと」です。
つまり「サイトのCVRを高めるためのツール」とも言えますね。
上記したようにGoogleアナリティクスでは「サイトに訪れてからのユーザーの情報」を読み取ることができます。
具体的に以下の5つの項目ごとに詳細なデータを読み取ることができるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ここではサイトのリアルタイムのデータを確認可能です。
情報が毎秒、毎分更新されていくので
・常に何人のユーザーがサイトを見ているのか
・今どのページにユーザーがいるのか
が分かります。
ここではユーザーのカテゴリーごとにユーザー数や直帰率などの数値を閲覧可能です。
例えばサイトに訪れたユーザー数を
・年代
・性別
・興味関心
・地域
・デバイス
・ブラウザとOS
・新規顧客とリピーター
などでカテゴライズして見ることができます。
ここではユーザーがどこからサイトに訪問したかのデータが確認可能です。
・どのサイトから訪問が多いのか
・どのSNSからの訪問が多いのか
などが分かることはもちろん
Google広告と連携することでどのキャンペーン、入札キーワードから流入があったかを見ることができますし
Googleサーチコンソールと連携することで、SEOでどのキーワードから流入があったかを見ることもできます。
ここではサイトに訪れたユーザーがどのページでどのような行動をしたかのデータが確認可能です。
例えばユーザーが
・一番最初にどこのページを訪問したか(ランディングページ)
・最後どのページで離脱したか
・どのページからコンバージョンに至ったか
などが分かります。
ここでは設定したコンバージョンサイトの最終的な成果のこと。「購入」や「お問い合わせ」、「資料請求」などサイトによって設定する成果は様々。の数やどのページを通ってコンバージョンに至ったかのデータを確認可能です。
複数の「目標」(コンバージョン)を設定することで目標ごとのコンバージョン数を見ることができますし
通販サイトであればeコマースの設定をすることで購入完了件数とそれによる利益を見ることもできます。
Googleアナリティクスはサイト流入後のユーザーのデータを見ることができるのに対し
Googleサーチコンソールはサイト流入前のユーザーが何を検索して流入してきたかが分かるSEOのためのツールです。
この2つを連携することでGoogleアナリティクス上でもGoogleサーチコンソールのデータを閲覧することができます。
同じくGoogle広告と連携することで管理画面上の数値をGoogleアナリティクス上で閲覧可能です。
他にもGoogleアナリティクス上でカスタムオーディエンスを作成し、Google広告に反映させてリターゲティング広告や拡張広告として活用することができます。
さらにeコマースのトランザクションデータ(コンバージョンデータ)をGoogleアナリティクスからGoogle広告にインポートすれば、自動化入札戦略がさらに最適化されるので、Google広告を利用している方は積極的に活用しましょう。
同じくGoogle Adsenseと連携することで、Googleアナリティクスでもデータを閲覧可能です。
Google Adsenseでは見ることができなかった「どのページからどのくらいの収益が発生しているか」がGoogleアナリティクス上で見られるようになるので、アフィリエイターの方は必ず設定しておきましょう。
Googleアナリティクスの導入は簡単3ステップですが、その前にアカウント構造を把握しておく必要があります。
Googleアナリティクスのアカウント構造はこちらの画像のように
一番上に「アカウント」(階層1)
その1つのアカウントに複数の「プロパティ」(階層2)
その1つのプロパティに複数の「ビュー」(階層3)
といった具合に階層分けされています。
下の画像のようにアカウント構造は会社の構造とほぼ同じです。
まずはアカウントに「会社名」、プロパティに「事業部名」や「ブランド名」が対応するようなものと覚えておいてください。
ビューはプロパティ作成時に1つ自動生成されます。
まずGoogleアナリティクスのアカウントを作るために、Googleアカウント(Gmailアドレス)を作りましょう。
上のリンクから名前、ユーザー名、パスワードを入力することで簡単にGmailアドレスを取得することができます。
Google広告やGoogle Adsense、Google Tag Managerといった公式ツールも利用予定の方は同じドメインを扱う場合、全て同じGoogleアカウントを利用するとラクです。
次にGoogleアナリティクスアカウントを作りましょう。
上のリンクからまず作ったGmailアドレスとパスワードを入力すると
こちらのページに遷移するので「無料で設定」をクリック
次にGoogleアナリティクスのアカウントを作成するのですが、アカウント名は会社名、1つしかサイトを持っていない場合はサイト名など分かりやすいものにしましょう。
ここは全てチェックを入れたままで「次へ」
サイトだけの数値を確認する場合は「サイト」を選択して「次へ」
次にプロパティの設定です。
プロパティ1つ毎に1ドメインを登録します。
ウェブサイトの名前にはドメインと同じ名前にすると分かりやすいです。
サイトのURLにはドメインまで入力、業種はサイトのジャンルを選択して、レポートタイムは「日本」を選択、そして「作成」をクリックすると利用規約が出てきます。
「日本」を選択して2つとも同意にチェックを入れ、「同意する」をクリック
これで完了です。アカウントと一緒にプロパティとビューが1つずつ作成されています。
アカウント作成直後のページに「グローバルサイトタグ」が表示されているはずです。
この「グローバルサイトタグ」をプロパティで入力したサイトの<head>要素内にコピペします。
もし別ページに遷移してしまった場合は
「管理」>「プロパティ」>「トラッキング情報」>「トラッキングコード」
の順に飛んでいくと「グローバルサイトタグ」のあるページに戻れますよ。
またGTM(Google Tag Manager)を使ってタグ管理をしている場合は、下のリンクに詳しい導入方法が記載されているのでご参照ください。
タグマネージャーヘルプ:タグ マネージャーで Google アナリティクスを導入する
これでGoogleアナリティクスの設定は完了です!
このグローバルサイトタグを設置しないとレポートに数値が反映されないので必ず設置しましょう。
最後にGoogleアナリティクスでよく見るデータの見方を解説します。
画面左側にある「レポート」から各項目「リアルタイム」「ユーザー」「集客」「行動」「コンバージョン」のレポートを確認可能です。
『ユーザー』からユーザーの特徴を調べて、性別や世代、デバイスにあった文章の書き方にしたり、サイトの雰囲気をユーザーに合わせたりすることに役立てることができます。
例えば「自分のサイトは20~30代女性にスマホでよく見られているから、改行多めで文体も柔らかめにしよう」などの役立て方です。
「ユーザー属性」で性別や年代、「モバイル」でスマホ(mobile)かPC(desktop)かが分かります。
『集客』からアクセス元のサイトを調べて、どこからの流入があるかを把握し施策に役立てることができます。
例えば2つの時期を比較して「Twitterからの流入が減っているからもっと投稿を増やして、流入が増える内容を考えよう」などの役立て方です。
他にもWEB広告を運用していれば、認知度がCVRに大きく関わるため「自然検索からの流入が少ないから認知増やす為に記事もっと増やそう」といった施策をとることも考えられます。
『行動』からページごとのPV数を期間ごと見ることで、どのページの流入が伸びているか減っているかを把握し、施策を立てるのに役立てます。
例えば「このページが今伸びてるということはこのジャンルが今攻め時だから、関連記事を書こう」などの役立て方です。
もし内部リンク遷移を含めた全てのPV数を確認する場合は
「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」
内部リンク遷移を考えず、サイトに流入して1ページ目までのPV数を確認する場合は
「行動」>「サイトコンテンツ」>「ランディングページ」
から確認できます。
『行動』からページごとの離脱率・直帰率を見ることで、リライトなどに役立てます。
例えば「この記事の離脱率90%超えてるから関連記事書いてリンク繋げよう」などの役立て方です。
またページごとではなく『ユーザー』からユーザーの属性ごとの直帰率や離脱ページが確認できたり
『集客』から流入元(自然検索や広告)ごとの直帰率や平均セッション時間も確認することができます。
『コンバージョン』からページごとのコンバージョン数を確認することで、リライトやコンバージョンまでの導線を考えることに役立てます。
例えば2つの期間を比較して「このページからのCVR低くなってるからヒートマップ確認しよう」などの役立て方です。
コンバージョンも「購入」や「お問い合わせ」などの最終成果だけでなく、購入バナーやお問い合わせバナーのクリックに設定することもできるので、マイクロコンバージョン最終のコンバージョンに到達するまで途中のアクションを成果と見立てたときのコンバージョンのこと。の測定も行えます。
ここまでGoogleアナリティクスの導入方法から使い方まで解説してきました。
簡単に言うとこのツールはサイト流入後のユーザー情報を元に「サイトのCVRを高める施策を考えるために活用する」ものです。
そのうえGoogle広告やGoogle サーチコンソールと連携することでサイトに流入する前のデータを見ることもできる万能ツールになります。
しかし今回は簡単に概要を説明したに過ぎず、Googleアナリティクスはとても奥が深いものです。
あとは徐々に数多くある機能を使いこなせるようになっていきましょう。
こちらの記事ではGoogle Tag Managerについて詳しく解説しておりますので、是非合わせてお読みください。
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「リスティング広告をすることになったけど月の広告費用はどう決めるの?」
「日予算の設定ってあったけどいくらが適切なの?」
リスティング広告を始めてすぐだと、費用(予算)にいくらくらい使うのが普通なのかが分からないですよね。
費用感が分からないと無駄に広告費を消費したり、逆に予算が少なすぎてコンバージョンが思ったより少なかったりということもあるんです。
そこで今回はリスティング広告を始めてすぐの方でも分かりやすいように、リスティング広告の費用(予算)の決め方を詳しく解説します。
まずはリスティング広告がどのように予算を消費するのかを知っておきましょう。
リスティング広告はGoogle広告とYahoo!広告の2つがあり、それぞれキャンペーン毎に日予算を設定することができます。
(月予算を設定することはできません)
広告がどのくらい表示されるかはキーワードボリュームや設定したオーディエンスのボリュームによりますが、基本的には設定した日予算額を超えて広告が配信されることはありません。
また、これらの媒体から実際に請求される額は
「設定した日予算×30.4(月の平均日数)」
の計算で出された額になります。
参照1:Google広告ヘルプ:キャンペーンの予算について
参照2:Yahoo!広告ヘルプ:検索広告の1日の予算の調整と1カ月の費用について
つまり実際の請求額は月の途中で日予算を増額しない限り、この式で導き出された金額を超えることはありません。
日予算を1万円に調整したのに2万円消費されていることもありますが、月に30.4万円(10,000円×30.4)以上請求されることはないです。
月の後半で消費金額が30.4万円になるように配信も調整されます。
では次に実際にリスティング広告の費用(予算)をどのように決めるのか詳しくみていきましょう。
※ここでは「予算」という言葉の方が適切ですので、「予算」で進めさせていただきます。
まず予算の決め方は目的によって異なりますし、その『予算』という言葉も「テスト予算」なのか「月予算」なのかで意味が異なります。
基本的に自社で運用する場合でも広告代理店が運用する場合でも、最初はテスト的に広告を回すことが普通です。
その時のテスト予算は月予算から計算することが多いので、まずは月予算を計算しましょう。
1つ目が「目標の成果指標から決める」です。
リスティング広告を利用する目的として「目標CV数」と「目標売上」があると思うので、それぞれの目的ごとの計算方法を解説します。
例えば月に獲得したいコンバージョン件数が100件で、商材の目標CPAが8000円だったとします。
この場合は
100×8,000=800,000
で、80万円が予算です。
目標CPAは「LTV×粗利率」で計算できます。
LTVは業界によって計算方法が異なりますが、もし「定期通販のLTV」を計算する方法が分からないということであれば以下の記事を参考にされてください。
例えば月の売上目標が100万円で、商材の目標CPAが8000円だったとします。
この場合、月に125個売らなければなりません。
(1,000,000/8,000=125)
そしてCVRが2.0%だったとすると、6250クリック必要です。
(125/0.02=6,250)
そしてキーワードの平均クリック単価が50円だとすると
予算は312,500円です。
(6,250×50=312,500)
リスティング広告は広告が1クリックされると費用が発生する「クリック課金型広告」です。
業界ごとの市場の大きさ、競合の多さ、商品によってクリック単価が異なります。
業界が違えどCVRが同じであればクリック単価が高い方がより多くの予算を必要とするのです。
Googleではキーワードプランナーを使うことで予算まで計算してくれるので、是非活用しましょう。
運用時に費用対効果が悪いにも関わらず、決めた月予算を使い切るまで広告を回し続けるということはありませんよね。
そこで費用対効果の良し悪しを決めるために、上限予算(テスト予算)を予め決めておく必要があります。
1つ目が計算して決めた月予算を30日で割り、テスト日数を掛ける方法です。
例えば月予算が90万円でテスト日数を5日間にするのであれば
90÷30×5=15万円
で、15万円がテスト予算になります。
2つ目が月予算の何%までをテストとして使うかを予め決めておく方法です。
例えば月予算が100万円で20%をテスト予算として使うと決めたのであれば
100×0.20=20万円
で、20万円がテスト予算になります。
ここで解説したように目的ごとに予算の計算方法が異なり、予算の額も大きく異なる可能性があります。
またテスト予算の使い方も運用者によって違うのです。
例えば決め方1で計算した15万円を、途中式にあるように日予算3万円で運用する人もいれば、5日間で15万円を回すのも1日で15万円回すのも変わらないから1日でテスト予算を使い切るという人もいます。
この場合5日間かけて広告のABテストを行えばよいので時間に余裕がありますが、1日であれば事前に何パターンも用意して1日でABテストを終えるように準備しておかなければなりません。
ですのでどちらが良いというのは人それぞれです。
テスト予算は自分に合った使い方をしましょう。
弊社でもリスティング広告を運用しております。
もしリスティング広告に関して分からないことやお困りごとがございましたら、是非お気軽にご相談ください。
FacebookやInstagramなどのSNS広告が主流になり、いくつか新しいフォーマットの広告が生まれてきましたよね。
その中の1つが「カルーセル広告」で、最近では導入する企業も多いです。
そこで今回は、カルーセル広告が使える媒体と媒体毎の規程、設定方法から活用方法となる事例まで全てご紹介します。
カルーセル広告とは「1つの広告枠に複数のURL付き画像or動画を表示できるフォーマットの広告」です。
ユーザーは矢印ボタンを押したりスワイプしたりすることで複数のクリエイティブを見ることができます。
またカルーセル広告はFacebookやInstagramなどの一部のSNS広告やGoogleアプリやYoutubeなどのGoogle広告で利用可能です。
そのため40歳までの比較的若年層への訴求に効果的と言えるのではないでしょうか。
Facebookのカルーセル広告配信面はInstagramを除いて、以下の8か所あります。
・Facebookフィード
・Facebook右側広告枠
・Facebookインスタント記事
・Facebook Marketplace
・Facebookストーリーズ
・Facebook上の検索結果
・Audience Network
・Messenger受信箱
Facebook広告はFacebookアプリだけでなく、MessengerやFacebook広告と提携するメディアサイトへも広告を配信できることが特徴です。
まず「広告セット」階層の「配置」で「手動配置」をオンにし、配信したいプラットフォームにだけチェックを入れ、配信したい面にチェックを入れます。
もしFacebookアプリ内だけでカルーセル広告を配信したいのであれば、プラットフォームで「Facebook」だけにチェックをいれましょう。
※特定の1か所だけにカルーセル広告を配信できないこともあるので、要件をよく確認してください。
(例えばMessengerストーリーズだけにカルーセル広告を配信することはできず、Instagramストーリーズも選択する必要があります。)
次に「広告」階層の「広告設定」内にある「形式」の「カルーセル」を選択することでカルーセル広告が配信できます。
広告作成時、「カルーセルカード」でそれぞれのカード(画像or動画)に異なるURLを入れることができるので活用しましょう。
<入稿規定>
※参照1:動画ファイルタイプ
Instagram広告の設定はFacebook広告の管理画面内で行います。
Instagramのカルーセル広告は以下の2か所です。
・Instagramフィード
・Instagramストーリーズ
※Facebookでは最大240分の動画をアップロード可能ですが、Instagramフィードではカードごとに最大120秒なので注意しましょう。
上記のFacebookにおけるカルーセル広告設定手順とほとんど変わりません。
まず「広告セット」階層の「配置」で「手動配置」をオンにし、「プラットフォーム」でInstagramにだけチェックを入れ、配信したい面にチェックを入れます。
もしInstagramストーリーズだけでカルーセル広告を配信したいのであれば、「配置」→「ストーリーズ」→「Instagramストーリーズ」にだけチェックが入っている状態にしましょう。
※「プラットフォーム」でInstagramにチェックをいれただけの状態だと「Instagramフィード」「Instagramストーリーズ」の2か所に配信されることになるので注意しましょう。
次に「広告」階層の「広告設定」内にある「形式」の「カルーセル」を選択し、規定通りの画像or動画とテキストを入稿すれば完了です。
広告作成時、同様に「カルーセルカード」でそれぞれのカード(画像or動画)に異なるURLを入れることができるので活用しましょう。
<入稿規定>
2020年2月27日にLINEでもカルーセルフォーマットの広告を使用できるようになりました。
LINEのカルーセル広告は以下の2か所です。
・タイムライン
・ニュース面
トークライン上部の Smart Channel やLINE広告ネットワークにあるアプリ面への配信はできません。
カルーセル広告を配信したいキャンペーンの広告グループで「広告作成」をクリックすると
広告作成画面に移ります。
ここの「広告フォーマット」で「カルーセル」を選択し、画像とテキストを規定通り入稿すれば設定完了です。
※入稿後はFB広告のようにカルーセルカードの順番を入れ替えることができないので注意しましょう。
<入稿規定>
実はGoogleでも2020年5月にローンチされた「ファインドキャンペーン」を利用することで、カルーセル広告が使用できます。
ファインド広告はDiscovery Feed、Youtubeのホームフィード、Gmailの3か所という限定された箇所に広告が配信される広告タイプですが、最大29億人ものユーザーにアプローチ可能です。
Googleのカルーセル広告は以下の3か所に配信面を持ちます。
・Discovery Feed
・Youtubeのホームフィード
・Gmail
※Gmailでは通常のカルーセルのような表示形式ではなく1ページ内に全ての画像が縦、または横に並んで表示されます。
Google広告でキャンペーン作成時、「ファインドキャンペーン」を選択します。
広告グループを作成し、プラスボタン(広告を作成)をクリック時「ファインドカルーセル広告」を選択し、画像とテキストを規定通り入稿すれは設定完了です。
<入稿規定>
Twitterのカルーセル広告は2019年6月30日をもって終了しました。
カルーセル広告は1つの広告枠に対し複数のクリエイティブを表示し、通常の広告とほぼ同じコストでより多くの情報をユーザーに伝えることができるため、CV獲得だけでなくブランディングにも効果のあるフォーマットと言えます。
では、そんなカルーセル広告をさらに効果的なものにするためにはどうすれば良いのでしょうか?
以下で特に効果のある3つの活用方法をご紹介しておりますので、是非参考にしてみてください。
複数の商品を並べることでカタログのように見せ、ユーザーごとの複数のニーズに訴求できます。
複数の訴求を並べることで、こちらもユーザーごとの複数のニーズに訴求できます。
1つの商品・サービスの使い方を見せることで、見込み客に使う場面を想像してもらいやすいです。
他にも次のような使い方でカルーセル広告を利用している企業もあります。
・複数のサービスを並べる
・(ブランド)ストーリーを並べる
・1枚の画像を複数カルーセルで並べる
・1商材を様々な角度から撮って並べる
1つの広告枠で複数のクリエイティブを見てもらえるカルーセル広告は、SNSアプリなどでタップやスワイプといったアクションの多い媒体で利用されます。
そのためクリエイティブ内にも矢印やスワイプを喚起させるような要素を取り組むとエンゲージメントも高まるはずです。
もしまだ使っていなければ是非使っておきたい広告フォーマットですね。
皆さんが広告を運用している中で
“リターゲティング” “リタゲ”という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
きっと、リスティング広告と共に活用している人も多いはずです。
しかし本当にリターゲティングのことを理解している自信はありますか?
今回は、意外と知られていないリターゲティングについて
詳しく説明して行こうと思います。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
あるページを訪れたことをきっかけに
同じ広告を何度も、目にするようになるという現象。
一度は経験があるのではないでしょうか。
それが“リターゲティング広告”です。
”リタゲ”と訳して使われることが多いようですね。
リターゲティングを使うことで、一度サイトを訪れたけれど
CVまでは至らなかったユーザーに対して
追跡し、広告を表示することでもう一度働きかけることができるんです。
実は、リタゲとほぼ同じ意味を持つものがもう一つあります。
”リマーケティング”です。
2つの違いはリターゲティングが「yahoo!」で運用される広告。
それに対して、リマーケティングは「Google」で運用される広告のことを指します。
それぞれ同じ意味合いで使われているので
ここでは”リターゲティング”で統一していきましょう。
そもそも、どうやって一度サイトを訪問した人を判断して追跡するのでしょうか?
…その答えは「Cookie(クッキー)」という仕組みです。
サイトを訪れた日時・訪問回数など、様々な内容が記録されています。
このCookie(クッキー)に情報を保存していることで、私たちはwebサイトを快適に見ることができるのです。
例えば、ショッピングサイトで買い物をしている時を思い出してください。
商品をカートに入れたままログアウトしたとします。
しばらくしてから、もう一度ショッピングサイトにアクセスしたら、カートの中の品物が消えずにそのまま残っていますよね。
また、IDとパスワードを使ってログインする際に自動で入力されていることはありませんか?
おかげでIDとパスワードを覚えなくても、素早くログインすることができます。
実はこれも、Cookieに保存された情報のおかげなのです。
Cookie(クッキー)についてはご理解いただけましたでしょうか?
Cookie(クッキー)は、購入履歴やユーザーの関心・話題などを
webサイト側が知ることができるので、企業のマーケティング解析にも使われています。
そして、リターゲティングもこのCookie(クッキー)を利用してユーザーを追跡するのです。
リターゲティングを行うにはタグが必要になります。
よく「リタゲタグ」と言われているものです。
まず、このリタゲタグを特定のページ(広告主のサイトなど)に埋め込みます。
ユーザーがそのページを訪れると…
そのタグが保存されたCookie(クッキー)がユーザーへ付与されるのです。
そのCookie(クッキー)を目印としてユーザーを追跡し
ユーザーが見ている別のサイトの広告枠に表示させることができるんですね。
次に”リターゲティングリスト”を作成する必要があります。
リターゲティングリストとは
「リターゲティングのターゲットとなるサイトに訪れたユーザーリストのこと」です。
以下の2つを設定して作成します。
_________________________________________________
■どんなユーザーに対してリターゲティングするのか?
サイトを訪れたユーザー全体
CVに達した/達しなかったユーザー
特定のデバイスを利用しているユーザー
特定の性別・年齢のユーザー
特定期間にサイトを訪問したユーザー
■どのくらいの期間ユーザー情報をリストに保存しておくのか?
__________________________________________________
そして、リターゲティングリストをターゲット設定に追加することで
リストのユーザーに広告が表示されるようになるのです。
リストが完成するまでには、設定してから
少なくとも1か月程度はリストの量が溜まるのを待つのが一般的になります。
また、待ってみてリストの量があまりにも少ない場合には
リターゲティング広告の配信自体が難しくなる可能性があるため
予め一定以上の訪問が予想されるページにリタゲタグを設定しておくようにしましょう。
実際に運用する際には、用途に合わせて
幾つかのリストを使い分けることが重要になります。
例えば、一度買ったら当分買わないような高額な商品であれば
商品を購入したユーザーに広告を表示するよりも
購入せずにサイトから離脱してしまったユーザーに広告を表示する方が効果がありそうですよね。
商品の特徴やユーザーの特性に合わせて、様々なリターゲティングリストを併用しましょう。
このように、リターゲティングは
”リターゲティングタグ”と”リターゲティングリスト”によって広告を表示します。
一般的にリスティング広告と比較すると費用対効果が高いと言われているんです。
もし活用していないのであれば、是非取り入れましょう。
リターゲティングが利用される理由は大きく2つです。
今、web上には情報が溢れています。
何度かクリックするだけで他の情報に飛ぶことができますよね。
そのため、サイトを訪れたユーザーが即決で自分に必要があると判断することはほとんどありません。
実際に通販で物を買う時、商品のサイトで一度見たあと
「今じゃないな、また今度にしよう」と思ったり
他の商品はどうなのかな?と、他のサイトに飛ぶことはありませんか?
この離脱してしまったユーザーを逃がさないように
離脱後も追跡できるものがリターゲティング広告なのです。
※CV(コンバージョン:Conversionの略でwebサイトにおける最終的な成果のこと。
例えば、購入や資料請求、会員登録などのことを指します。)
初めてサイトに訪れた人の集団と、前に一度サイトを訪れている人の集団では
後者の方が一度興味を持ってくれたユーザーなので
商品やサービスの成約であるCVにつながりやすそうですよね。
また新規顧客の場合は、登録作業や購入方法の選択が必要な場合があります。
しかし、リピーターであればその作業をスキップできるため、CVの障壁も少ないです。
つまり「CVにつながる見込みが高いユーザーに広告を表示できる」ということが
リターゲティング広告の最大のメリットというわけなんですね。
これはむしろ使わない手はないのでは?
どんどんリターゲティングを活用していけばCV数をUP出来るんじゃないか!
そんな風に考えてしまうと危険です。
あなたは同じ広告が繰り返し表示されることに対して
「めんどくさいな…」「しつこいな…」と思ったことはありませんか?
確かに、リターゲティングのCVRは比較的高いと言われています。
(リスティング広告の一般kwでのCVRの合格ラインは「1%」)
CVRについて詳しく知りたい方は「コンバージョン率(CVR)の計算方法・平均値・改善案まで徹底解説!」をご覧ください
リターゲティングで、コンバージョン率が5%あった場合…
100人中5人は商品を買ったり、会員登録をしたとしますよね。
しかし、同時に100人中95人は広告をどう感じたのかを考える必要があります。
95人の中で広告をみたけどクリックしなかった人のうち
「うざいな…」と感じたのはどのくらいいるのか?
あるユーザーにとっては必要な情報であったとしても
他のユーザーにとっては邪魔な情報になり得るのです。
目の前の成果ばかりに気を取られて、しつこく配信してしまうと
ブランディング面において、多大なる損失をしてしまうことに…
そうならないために2つの対策を行ないましょう。
サイトを訪問したユーザー全てを追いかければいいわけではありません。
リターゲティングは「ある特定のユーザー」に対して配信を行うことができます。
例えば…
・TOPページではなく、ある特定のページを訪問したユーザーへ配信する
・「詳細はこちら」「購入する」ボタンをクリックしたユーザーへ配信する
などユーザーを絞って、関係ない人には配信しないようにすることで
リターゲティングをより効果的に活用しましょう。
フリークエンシーとは
「一人のユーザーに何度広告を提供したのかを知ることができる数値」です。
つまり、フリークエンシーキャップとは広告の表示頻度の調整のこと。
一人のユーザーに対して広告の表示回数の上限設定ができます。
「1日に何回まで」「1週間に何回まで」「月に何回まで」と設定できるので
それぞれ適切な配信回数を見つけて必ず設定するようにしましょう。
フリークエンシーキャップの設定の仕方は
Google広告の場合、以下のように行なっていきます。
1.広告申込情報または広告掲載オーダーを開き、上部の[詳細]タブをクリック
2.次に[設定で編集]をクリック
3.フリークエンシーキャップので制限を設定を選択して、条件と期間を設定を行ないます。
これで同じユーザーに何度もしつこく広告を表示させ続けることを防ぐことができるんですね。
リターゲティングは、上手に使うことでリスティング広告だけで配信するよりも
効果を最大化させることが可能になります。
特徴をしっかり押さえて活用することがおすすめです。
いかがでしたか。
リターゲティングは、ただ追跡アプローチするだけというわけではなく
実はとても奥深いものであることは間違いありません。
リターゲティングなどのネット広告におけるターゲティング手法は、日々新しく更新されています。
今もっているノウハウも1年後には変わっているかもしれません…。
しっかり流れをつかんで、特徴を把握した上で広告運用に活かしていきましょう。
弊社でも数多くのクライアント様からご依頼を受け、運用しております。
もし売上で伸び悩んでいたり、運用方法が分からなかったり、勉強する時間が無いという方は是非一度お問い合わせください。
・この4月から広告代理店に勤めることになった
・自社の広告運用を担当することになった
・最近、広告運用について勉強を始めた
このような状況にある皆さんは今「わからないことがたくさん…」と混乱しているのではないでしょうか?
そんな方々のために今回、GDNについて詳しく解説していきたいと思います。
初心者の方でもわかりやすくなっていると思うので、ぜひ読んでみてください。
GDNとは
「Googleディスプレイネットワーク」のことをいいます。
簡潔にいうと、さまざまなメディアに広告をまとめて配信する仕組みです。
以下のように
多くの広告主から広告出稿をしてもらい、その広告をまとめて複数の広告枠に同時に配信できるんですね。
今回このGDNについて詳しく説明していきますが…
理解を深めるために
YDN(Yahoo!ディスプレイネットワーク)と比べながら解説していきたいと思います。
まずは掲載先です。
GDNは自社サービスがなく、主にYoutubeなどが掲載先となります。
また掲載サイトでなくともGoogleアドセンスがあるサイトではGDNが配信されるため
サイトの大小にかかわらず幅広く掲載されるのが特徴です。
一方、YDNはYahoo関連サービスに広告が配信されることが特徴となっています。
yahooニュースなど日常的にチェックしているサイトに広告を配信することが可能です。
ターゲティングとはビジネスにおいて「勝負する市場を選ぶこと」です。
広告運用においていうと「どこに買ってもえるお客様がいるか」ということ。
このターゲティングは大きく2つの軸に分けて考えます。
※赤い文字はどちらかのみの特徴
表から見てわかるように、GDNはユーザーが積極的に調べている情報から
「購買意欲の強いオーディエンス」や「カスタムインテントオーディエンス」でより詳細に指定できることが特徴です。
一方でYDNは過去の検索履歴を用いるサーチターゲティングが特徴になっています。
大きな違いはありませんが、
GDNの方はキーワードによってコンテンツをより柔軟に指定可能です。
ここから、GDNのターゲティングをより詳しく見てきましょう。
以下の画像が、GDNの全体像になります。(上記2つの表のGDNだけをまとめたもの)
「ユーザー軸」と「掲載面のコンテンツ軸」をうまく組み合わせて使うことで
広告効果を大幅に高めることができるのです。
それぞれ簡単に説明していきましょう。
■カスタマーマッチとは
顧客から提供されたデータ(メールアドレス)を活用して、情報を提供した顧客や類似顧客を広告のターゲットに設定できます。
配信量(配信ボリューム)は提供されたデータに左右されてしまいますが、購買意欲が高いと思われる人に絞って配信が可能です。
■リマーケティングとは
自社サイトへ訪問したユーザーに対してもう一度広告配信できる機能です。
もっとも費用対効果が高いと言われています。
リターゲティングについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
■類似ユーザーターゲティングとは
自社サイトへ訪問したユーザーや既存顧客とウェブ上の行動が類似するユーザーに広告配信できる機能です。
■インタレストカテゴリマッチとは
Googleがカテゴライズしたユーザーの興味を指定して広告配信を行うターゲティング機能になっています。
なんと2000以上のカテゴリがあるんですよ。
■デモグラフィックターゲティングとは
性別、年齢、地域(基礎属性)を指定して配信することができる機能です。
■プレースメントターゲット(手動プレースメント)とは
GDNの広告掲載場所のことをプレースメント。
広告主が広告掲載先として特に指定したプレースメントを手動プレースメントと呼びます。
以下の画像のように、広告表示位置を選択して配信できるということですね。
■コンテンツターゲティング(自動ターゲティング)とは
「設定したキーワード」と「トピック」それぞれの要素に基づいて関連性の高いサイトに広告を表示する機能です。
設定したキーワードと関連の高いウェブサイト、アプリ、動画に広告を表示するものを「キーワードターゲット」
またGDNの中で選択したトピックに関連のあるコンテンツが掲載されているページに広告配信を行うものを「トピックターゲット」と呼びます。
このようにGDNには多様なターゲティング機能が用意されており、組み合わせと工夫で様々なことができるので
…とても複雑なんです。
なので、運用者のスキルが成果へとダイレクトに影響します。
自社で運用するのならば、それなりの時間をかける覚悟を持って挑みましょう。
■デバイス設定の違い
配信先デバイスとして、PC・スマホ・タブレットに広告を表示することができます。
それぞれで分けて設定することができるのですが、GDNとYDNでは設定する階層が異なっているので気をつけましょう。
GDNは「広告キャンペーン」階層で設定するのに対して
YDNは「広告グループ」階層で設定します。
細かい話にはなりますがGDN・YDNを併用しているとごちゃごちゃになりやすいので注意しておきましょう。
■予算管理方法の違い
予算について
GDNは、リスティング広告と同じ予算枠で管理できます。
全体の予算額を決めて入金し、その後ディスプレイ広告とリスティング広告で配分するという運用が可能です。
それに対してYDNではリスティング広告と別の予算枠で管理します。
ディスプレイ広告の予算はいくら、リスティング広告の予算はいくらとあらかじめ決めて、それぞれに入金するという形になるんですね。
この点では、GDNの方がYDNよりも運用しやすいかもしれません。
結論から言うと、予算の許す限り両方の媒体に出稿することをお勧めします。
なぜならば、媒体によって配信されるサイトが異なるからです。
できるかぎり多くのユーザーに商品やサービスを知ってもらうにはGDN・YDNどちらも押さえておきたいところですね。
ですが、予算の問題もあります。
限られた予算を効果的に使っていかなければなりません。
その場合、まずはターゲットとなるユーザーが普段どんなサイトを訪れていそうなのかを考えてみることが大切です。
GDNは、多彩なジャンルであったり個人のブログに掲載ができることから
趣味に関する商材に向いていると考えられますよね。
また、どんな層をターゲットにしているかでも違います。
GDNはYouTubeやスマホアプリなどに配信ができるので、よくスマホを使う層や若年層向けの配信に向いていると考えられますよね。
ちなみに、YDNは情報関連サイト(Yahoo!ニュースなど)に配信ができるので
ニュースを見ているサラリーマンや、比較的年齢の高い層への配信に向いていると考えることができます。
このようにGDNの特徴をしっかりと掴んだうえで
・広告を出したい商材はどんなものか
・どんなターゲットへ配信したいのか
を踏まえて、どちらにどのくらい予算を使っていくのか考えていくことが必要です。
最後にバナーサイズを紹介していきたいと思います。
主にバナーの種類は2種類。
①イメージ広告
イメージ広告とは画像(バナー)のみでつくられた広告のことです。
さまざまなサイズの静止画像、アニメーション画像を使用できます。
この中で「300×250」はモバイルにもパソコンにも表示できるので優秀なサイズです。
画像のサイズで迷った時、まずはこのサイズで作成してみてはいかがでしょうか。
■バナーの入稿規定
・30秒を超えるアニメーションは許可されない
・ファイル形式は「JPG・PNG・GIF」のみ
・ポリシー違反(例:画質がやや粗い、LPとの関連性が低い)
②レスポンシブ広告
レスポンシブ広告とは、画像とテキスト(広告見出し・説明文)を入稿すると
配信先の広告スペースに合わせて「サイズ・表示形式・フォーマット」が自動的に調整されます。
■テキストの入稿規定
広告見出し(最大5個):半角30文字以下(全角15文字以下)
長い広告見出し(1個のみ):半角90文字以下(全角45文字以下)
説明文(最大5個):半角90文字以下(全角45文字以下)
会社名:半角25文字以下(全角12文字以下)
■画像の入稿(バナーの中に入れる画像)
レスポンシブ広告ではバナー画像内にテキストを入れたい場合、文字の部分が画像全体の20%を超えると審査に通過しないので注意してください。
今回、YDNとの違いと併せてGDNについてまとめてみました。
どうだったでしょうか?
GDNは、ディスプレイ広告の基本であり、効果を出すために外せない広告媒体の1つになります。
YDNとの違いも考えながら理解を深めていくことで、より効果的な方法で運用していきましょう。
弊社でも数多くのクライアント様からご依頼を受け、GDNやYDNでの広告運用をしております。
売上で伸び悩んでいたり、GDNでの広告運用方法が分からなかったり、勉強する時間も無いという方は是非一度お問い合わせください。
他にもWEB広告はたくさんあります。
WEB広告についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。