BLOG > 広告運用>【2025年完全版】リターゲティングって?仕組みと運用方法を解説します

WEB広告を運用する際によく耳にする「リターゲティング(リタゲ)」。
皆さんも広告の成果を向上させるために使っているのではないでしょうか?
リターゲティング広告は、適切に設定すればCV(コンバージョン)率を大幅に改善できます。
しかし、何となく「とりあえず設定しているだけ」という方も少なくありません。
この記事では、リターゲティングの仕組みから設定のコツ、運用の注意点まで徹底解説します!初心者の方にも分かりやすいように構成していますので、ぜひ最後までお読みください。
リターゲティングとは
リターゲティング広告とは、一度サイトを訪問したユーザーに再度広告を表示する仕組みを指します。
たとえば、通販サイトを訪問した後に、関連する広告が別のページで何度も表示された経験はありませんか?
それがリターゲティング広告です。
この広告手法の目的は、離脱した潜在顧客を再びサイトに呼び戻し、コンバージョンにつなげることです。
“リタゲ”と訳して使われることが多いと思います。
具体的には、
一度サイトを訪れたけれどCVまでは至らなかったユーザーに対してもう1度広告を表示します。
ちなみに、リタゲとほぼ同じ意味で“リマーケティング”という言葉もよく使われています。
2つの違いはGoogleとYahooどちらで使われているかどうかです。
リターゲティングが「Yahoo!」で運用される広告。
それに対してリマーケティングは「Google」で運用される広告のことを指します。
それぞれ同じ意味合いで使われているので、ここでは“リターゲティング”で統一していきましょう。
リターゲティングの仕組み
リターゲティングはCookieを使っている
リターゲティングの基盤となるのが「Cookie(クッキー)」です。
Cookieには、ユーザーが訪れたページや訪問日時などの情報が記録されます。
またログインする際にIDとパスワードが自動で入力されていることはありませんか?
そのおかげでIDとパスワードを覚えなくても、素早くログインすることができますよね。実はこれも、情報がCookieに保存されたおかげなのです。
このデータを基に、訪問ユーザーに適切な広告を配信します。
ただし、最近では個人情報保護の観点からCookieの有効期限が短縮されています。
特に、Appleの「iOS」や「Safari」ではCookieの保持期間が1日に制限される場合があるため、広告媒体ごとの最新機能を活用した運用が必要です。
リターゲティング設定の基本
リターゲティング広告を効果的に運用するには、以下の設定が重要です。
1.リタゲタグの設定
サイト内の特定のページに「リタゲタグ」を設置します。
このタグを訪問したユーザーのCookieに保存することで、そのユーザーを追跡できるようになります。
2.リターゲティングリストの設定
次に”リターゲティングリスト”を作成する必要があります。
リターゲティングリストとは「リターゲティングのターゲットとなるサイトに訪れたユーザーリストのこと」です。
次に、リターゲティングリストを作成します。このリストは広告配信対象の条件を決めるもので、以下のような設定が可能です:
- 特定のページを訪問したユーザー
- CV(コンバージョン)済みのユーザーを除外
- 訪問後○日経過したユーザー
3.リターゲティングリストの作成
たとえば、「商品Aをカートに追加したが購入に至らなかったユーザー」を対象にしたリストを
1日、3日、7日、30日などのタイミング別に作成すると効果的です。
これにより、ユーザーの行動に応じた広告をタイミングよく配信できます。
リターゲティングを利用する理由
リターゲティング広告が利用される理由は主に2つです。
1. 離脱率が高い訪問者を再アプローチ
Webサイトの訪問者の約90%は最初の訪問で離脱すると言われています。これを放置していては、多くの潜在顧客を逃してしまいます。リターゲティング広告を使うことで、購入のタイミングを逃したユーザーを再び呼び戻すことが可能です。
今、web上には情報が溢れています。何度かクリックするだけで他の情報に飛ぶことができますよね。
そのためサイトを訪れたユーザーが「これは自分に必要がある」とすぐに判断する、つまり購入することはほとんどありません。
実際に通販で物を買う時に一度商品を見たあと「今じゃないな、また今度にしよう」と思ったり、「他の商品はどうなのかな?」と他のサイトに飛ぶことはありませんか?
そして他のページに飛んでしまうことで、その商品を忘れてしまったり、商品のページへの戻り方が分からなかったり、他のページを回遊しすぎて元の商品ページに戻るのが面倒くさかったりしますよね。
理由は様々ありますが、こういった理由で潜在顧客が離れていってしまいます。
この離脱してしまったユーザーを逃がさないようにするのがリターゲティング広告なのです。
2. CV率が高い「再訪ユーザー」
一度サイトを訪問したユーザーは、初訪問のユーザーと比較してCV率が高い傾向にあります。リピーターは購入フローを理解しているため、障壁が少なく、スムーズにコンバージョンへとつながりやすいのです。
※CV(コンバージョン:Conversionの略でwebサイトにおける最終的な成果のこと。例えば、購入や資料請求、会員登録などのことを指します。)
初めてサイトに訪れて初めて商品やサービスについて知った人と、前に一度サイトに訪れて既に商品やサービスの事を知っている人とでは、後者の方が商品やサービスのコンバージョンにつながりやすそうですよね。
また新規顧客の場合は、登録作業や購入方法の選択が必要な場合があります。
しかしリピーターであればその作業をスキップできるため、コンバージョンの購入導線における障壁も少ないです。
つまり「コンバージョンにつながる見込みが高いユーザーに広告を表示できる」ということがリターゲティング広告の最大のメリットになります。
リターゲティング広告の注意点
最初にリターゲティング広告の配信設定をするとき、リスト作成やバナーや広告文の作成し、運用開始して
そのままの状態になってしまう・・・という状況が実は多いです。
しかし、何かサイトやアプリを見ている時に、同じ広告が何度も表示されて「めんどくさいな…」「しつこいな…」と思ったことはありませんか?
ここがリターゲティング広告で気を付けるべき点です。
1人のユーザーに対して広告が表示される回数の事をフリークエンシーと言いますが、このフリークエンシーが多ければユーザーからウザがられてしまいます。
そうして結局買われなくなってしまえば、広告費の無駄になりかねませんし、その商品やサービスのイメージダウンにも繋がってしまうのです。
そうならないために2つの対策を行ないましょう。
1.フリークエンシーキャップを設定する
広告の表示回数が多すぎると、ユーザーに「しつこい」と感じられ、ブランドイメージが悪化します。
広告媒体の「フリークエンシーキャップ機能」を活用して、1日や1週間あたりの表示回数を適切に設定しましょう。
ほとんどの広告媒体では一人のユーザーに対して広告の表示回数の上限設定ができます。
「1日に何回まで」「1週間に何回まで」「月に何回まで」と設定できるのでそれぞれ適切な配信回数を見つけて必ず設定するようにしましょう。
2.配信対象を精査
購入意欲が低いユーザーに広告を配信しないことも重要です。
たとえば、ランディングページを訪問しただけのユーザーよりも、
商品をカートに追加したユーザーや購入手続きに進んだユーザーをターゲットにすると効果が高まります。
例えばランディングページのページビューをリタゲタグ発火のトリガーにした場合、サイトを何かしらで開いたにもかかわらず結局商品やサービスに興味が無ければ「興味ないのにこの広告めっちゃ出てくるウザい」と思われるかもしれませんし、もしユーザーがリタゲの事を知っていても「ちょっとサイト開いただけなのにめちゃくちゃ広告出てくる…」と思ってしまうのではないでしょうか?
そのためランディングページを開いた人にリタゲをするのではなく、購入導線上ランディングページよりも先の「商品をカートに追加した人にリタゲ」したり「注文のための個人情報入力フォームページを開いた人にリタゲ」するなどユーザーを絞るのが効果的です。
関係ない人や購入意欲がまだ低そうな人には広告を配信しないようにすることで、リターゲティングの効果をより上げやすくなります。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
リターゲティング広告は、離脱ユーザーにアプローチし、CV率を高める強力な配信方法です。
ただし、適切な設定と管理が必要不可欠です。
- リストの細分化
- フリークエンシーキャップの活用
- ユーザーの行動を考慮したターゲティング
これらを徹底することで、効果的な広告運用が可能になります。
リターゲティングを活用して、あなたの広告成果を最大化させましょう!
この記事を書いた人
Sayo Yoneda
Webコンサル事業部所属。Web広告の記事LP作成から運用まで一貫して行っております。日々勉強中です。
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