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【初心者必見!】GTM(Google Tag Manager)とは?

カテゴリー: ツール

Shiori Hashizume

           最終更新日: 2022.07.25

カテゴリー: ツール

広告運用を行なう上で、アクセス解析をことをすることは必要不可欠ですよね。

しかし、様々なwebサイトやアプリが出てきたことで多くのタグが必要になり管理が難しくなっています。そこで使われるのが「タグマネージャ―」になります。代表的なものが「Google Tag Manager」や「Yahoo! Tag Manager」です。その中でも、今回は「Google Tag Manager」について詳しく説明していきます。

「埋め込まれているタグの状況を把握しきれない」
「Webサイトによってタグが異なる場合がありややこしい」
「HTMLの編集を第三者に依頼していて、即座にタグの追加や削除ができない」

という方たちのために、これらのタグマネージャーツールはあるのですが、まだまだ完全に理解できていないという方も多いのではないでしょうか。

今回の記事を読んで、タグマネージャーの仕組みやメリットをしっかり把握し、広告運用に活用して下さいね。

1.Google tag manager(GTM)とは

Google tag manager(以下、GTM)とはGoogleが提供しているタグマネジメントツールで様々なタグを一元管理ができるものになります。

広告を運用する上で、アクセス分析のために計測タグや広告タグは必要不可欠ですよね。それらを利用するには、タグをwebサイトの対象ページのHTMLに埋め込む必要があります。

ただ使用するタグはいくつもあり、それらのタグの追加や削除のたびにHTMLを編集しなければならず、かなり面倒ですよね。

しかし、このGTMを使えば毎回それぞれHTMLを編集しなくても、ツールのオンライン管理画面上から「どのページへ」「どのタグを埋め込む」といったことを一括で管理してくれます。

つまり、webサイトやモバイルアプリにGTM用のタグをたった一つだけ実装するだけで、複数のタグを同時に追加したり削除したりでき、タグにかかる膨大な時間や経費を削減することができるというわけです。

2.GTMの仕組み

ここから、GTMの仕組みについて説明していきますね。

GTMのアカウント構造は「アカウント」と「コンテナ」という2つの層で構成されています。

主に、設定作業を行なうのは「コンテナ」です。

アカウントとは

コンテナを管理する一番上の階層のことを指します。各会社ごとに1アカウントで分けるのが一般的です。

コンテナとは

実際に設定を行なっていくサイトを表します。1サイトまたは1ドメインごとに1コンテナで分けるのが一般的です。

例えば、会社Aが3つのサイトで利用するのであれば「会社A」というアカウントを作り、その中に「AAA.jp」「BBB.jp」「CCC.jp」の3つのコンテナを作成することになります。

実際に、GTM上でコンテナ内の設定変更を行なうための場所がワークスペースです。このワークスペース上での設定作業は、タグやトリガー、変数の3要素を使って設定していきます。

タグとは

広告の計測・解析のためにサイトに埋め込むコードのことです。タグに紐づけられたトリガーの条件が満たされた場合、タグが発火してページへ配信されます。

トリガーとは

タグを発火させる条件のことです。例えば、CVタグを発火させる条件(トリガー)は「サンクスページ訪問」など。

変数とは

状況によって値が変わる受け皿のようなものです。タグとトリガーは基本必須なのですが、変数は全く使わなくてもよい場合もありますし、変数の設定が必須な場合も。
例えばページ毎に異なるURLやユーザーの購入ごとに変化する「購入金額」などが変数にあたります。

これらを設定することで「タグ」が発火されます。

しかし、このタグをページ上で発火させるにはおおもとのコンテナの「Googleタグマネージャースニペット(コンテナを設置するタグ)」を発火させたいページの<head>内と開始タグ<body>の直後に埋めなければなりません。

埋め方はコチラをご覧ください。

3.GTMを導入するメリット

①webサイト上の表示速度が速くなる

実際に配置するタグが1つになりますので、ページソースがシンプルになり、読み込み速度の向上にも繋がります。

②プレビューモード

メンテナンスを行なう場合、テストでページを公開することは難しいですし、かといってユーザーがアクセスできない状況を長い時間つくることも、不利益を生み出しかねませんよね。
この問題を解決してくれるのが、プレビューモードになります。

プレビューモードを利用すれば、ページの公開前にタグの動作確認が可能になるため、何らかのエラーがあった場合、すぐに修正できます。改善点の早期発見ができれば、公開直後のトラブルを事前に防止することが可能です。

しかし、GTMのプレビューモードで確認して、満足してはいけません。
公開ボタンを押さない限り動作しません。

上記の画像のように「ワークスペースでの変更数:1」となっている場合、変更が公開されていません。必ず、すべての作業が終わった後は公開ボタンを押すことを忘れないよう注意しましょう

③工数が減る

配信するタグはすべてタグマネジメントツール上で一元管理されます。

そのため、直接HTMLを編集せずともタグの追加や削除、差し替えも管理画面の操作だけで完結でき、運用工数の削減が可能です。

④発火条件を選べるまたイベントを設けられる

GTMを利用することで、タグを発火させる条件を細かく設定出来たり、イベントを設けることができます。例えば「サイトを読み込まれてから」「何秒後に」などの設定を行なうことが可能です。

4.Yahoo! tag manager(以下、「YTM」)との違い

タグマネージャーには、Googleの他にもYahoo!のタグマネージャーがあります。これらの違いは何でしょうか?幾つか、まとめてみますね。

①誰でも無料で利用できる

GTMは誰でも無料で利用ができますし、webサイトの規模による利用制限などもありません。

より大規模向けの機能を搭載している有償プランもありますが、それを利用する場合、別でGoogleアナリティクス360を契約する必要があります。Googleアナリティクス360を利用すればGoogleタグマネージャー360の有償版も利用できるようになるというわけなんですね。

それに比べて、YTMはYahoo!広告を利用していないと無料で使えません。

②タグの種類

対応しているテンプレートタグの種類は、GTMが約80種類でYTGが約120種類でYTMの方が多くなっています。

しかし、YTMはGoogleアナリティクスなどの最新のタグに対応できていないものもあります。Googleアナリティクスを利用している場合、YTMに今使用しているタグが対応しているのか確認しましょう。

③エラー発生時の対応

YTMでは管理画面上で、タグもしくは設定したページにエラーが発生した場合のエラー内容が確認できます。そのため、トラブルシューティングを行いやすいです。

GTMはその点、トラブルの原因究明には手間と時間がかかることもあります。

5.まとめ

GTMは「これまで複雑だったタグの管理が楽になった」という夢のようなツールです。しかし、まだまだ知られていないことも多くあり、実際に触ったことがある人も少ないのが現状です。

もし分からないことがあっても、マニュアルが少なく勉強しづらい状況にあります。

弊社では、実際に「Google Tag Manager」を活用した広告運用を行なっているので、もし「タグマネージャーを利用したいんだけど、何から初めていいのか分からない。」「最近始めたばかりで、いまいち使い方が分からない。」という方は、いつでもお問い合わせ下さいね。

この記事を書いた人

Shiori Hashizume

webコンサル事業部所属。広告運用しながら日々勉強中。

     

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