BLOG > 広告運用>【Googleレスポンシブ広告(RDA広告)】特徴から設定方法まで詳しく解説します
広告運用を始めると目にするレスポンシブ広告、今ではGoogle広告やSmartNews Adsなど、ほとんどのWEB広告でこの仕様が実装されていますよね。
しかし「そもそもレスポンシブ広告って何?」 「レスポンシブ広告の有効な使い方って?」 と疑問に思う方もいらっしゃると思うので、この記事で解説していきます。
レスポンシブ広告とは
「レスポンシブ広告」とはPC、スマホ、タブレットなどの掲載面が異なるデバイスに合わせて レイアウトを自動調整し、最適化して表示する広告のことです。
つまりスマホ用・タブレット用など、それぞれに合わせた広告をいくつも作らずとも決められたアセットを用意すれば配信面にすっぽり収まるデザインで配信してくれます。
ちなみに「アセット」とは、 広告の見出しや画像などの広告を作成するためのパーツのことです。
レスポンシブ広告にはレスポンシブディスプレイ広告とレスポンシブ検索広告の2種類がありますが、今回は「レスポンシブディスプレイ広告」の入稿規定・設定方法・注意点についてご紹介します!
>>>レスポンシブ検索広告について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
レスポンシブディスプレイ広告(RDA)について
レスポンシブディスプレイ広告(RDA)では、1セットの広告を設定するだけで 「サイズ」や「フォーマット」(テキスト、イメージ画像)を 掲載面に合わせて自動調整してくれます。
上の画像が広告の例になります。
基本は画像とテキストでレイアウトされていますが実は、上記の300×250のサイズで表されているようにテキストのみで表示する場合もあるのです。
また、レスポンシブディスプレイ広告を使用するには4つのアセットを 入稿する必要があります。
これらのアセットを入稿するだけで 配信面に合った全てに配信できるので、とても便利ですね。
入稿規定
まずは基本中の基本 GDNにおけるレスポンシブディスプレイ広告の入稿規定は以下の通りです
画像
動画
広告文
これらは必ず作成する前に認知しておく必要があります。
>>>GDNについては詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
レスポンシブディスプレイ広告の注意点
レスポンスディスプレイ広告は入稿する前にいくつか注意点があります。
これらを知っておかないと、審査に落とされたり、広告の表示がおかしくなってしまったりするのでお気をつけ下さい。
文字の部分が画像全体の20%を超えないようにする
レスポンシブディスプレイ広告については テキストが多い画像はNGです。
画像全体の20%を超えないようにしましょう。
画像の両端がトリミングされる場合がある(各辺最大5%)
配信先の広告スペースに収まるようにするため、画像の両辺がトリミングされる場合があります。
そのため伝えたい内容が画像の端に寄り過ぎないよう画像を作成しましょう。
設定方法
Googleにおける、レスポンシブディスプレイ広告の設定の仕方は以下の通りです。 ①〔広告と広告表示オプション〕をクリックします。そして青いボタンの〔+〕をクリック。
②レスポンシブディスプレイ広告をクリックします。
③「最終ページURL」「画像とロゴ」「広告見出し」 「長い広告見出し」「説明文」「会社名」 などの必要な項目の入力し〔保存〕ボタンをクリックします。
これでレスポンシブディスプレイ広告の設定は完了です。
レスポンシブディスプレイ広告のメリット
効果的な運用をするには、レスポンシブディスプレイ広告のメリットを理解しておかなければなりません。
レスポンシブディスプレイ広告でしか配信できない掲載面がある
繰り返しになりますがレスポンシブディスプレイ広告は画像やテキストが自動で最適化され、様々なサイズの広告枠に表示されるのがレスポンシブディスプレイ広告です。
そのため1番の利点としては配信面が広がります。
例えばイメージ広告で 300×250のサイズを作成して広告を出したとすると、300×250の一枠のみにしか配信されません。
しかしレスポンシブディスプレイ広告では、画像やテキストなどのアセットが300×250のサイズだけでなく、他のサイズにも自動で合わせて配信してくれます。
通常のディスプレイ広告では表示できなかった場所にも配信されるので、新しいユーザーへもアプローチすることが可能になるのです。
これによりターゲットの拡大が見込めますし、インプレッション数も増加します。
配信面が増え、表示回数が大幅に増加したことで 、通常のディスプレイ広告と比較して2倍のCTRが得られた ・CV数が81%増加した という実例もあるんです。
最適化が進みやすい
レスポンシブ広告では機械学習を利用します。
CVRが高い組み合わせを優先するというようにパフォーマンスに応じて、最適なアセットの組み合わせを自動で決めてくれるのです。
時間の節約になる
一定の数の見出しやテキスト、画像を設定するだけで、自動的に顧客に最も関連性の高い組み合わせの広告が表示されるので時間を節約することができます。
しかしながら「楽だから」という理由だけで レスポンシブ広告を回してはいけません。
レスポンシブ広告は非常に便利な機能である一方で、実は運用者にとってデメリットもあるのです。
レスポンシブディスプレイ広告のデメリット
レスポンシブディスプレイ広告の最大のデメリットは、分析しずらいという点です。
最終的に一番最適な組み合わせは分かるものの、表示した組み合わせごとの内訳データが確認できないのです。
このテキストと画像はどのくらい反応が良かったのか?というところまで分析することができないので、次の施策が立てづらくなります。
レスポンシブディスプレイ広告の運用のコツ
最後にレスポンシブディスプレイ広告を運用する上で、大切なことをいくつかご紹介したいと思います。
広告とLPに一貫性を持たせる
ユーザーは表示されている広告に興味をもってクリックしますが、飛んだサイトが思ったページと全く違った場合ユーザーのほとんどはそのサイトから離脱します。
これでは無駄クリックが増えるだけで CVにはあまり繋がりません。
特にテキストとLPのファーストビューの関連性が大事です。
ユーザーがサイトにアクセスして最初の2~3秒で「このサイトは自分が見たかったものだ」と認識してもらうためには、広告とファーストビューの一貫性が必要不可欠となります。
高速PDCAが回せる
レスポンシブディスプレイ広告では PDCAサイクルを速く回すことが大きなカギです。
一度入稿してそこで終わりではありません。
レスポンシブディスプレイ広告の場合、デザイナーが作りこむようなバナーではない単なるベタ張りの画像だけでも効果がでることが多いですし、 テキストをたくさん用意するだけでも効果が出やすいです。
積極的にテストして、勝ちパターンをいち早く見つけていきましょう。
テキストだけでも広告として成り立つように作る
上記したようにレスポンシブディスプレイ広告ではテキストのみで広告が表示される場合があります。
そのため、テキストだけでも内容が分かるように作る必要があるのです。
運用側からすると「画像」と「テキスト」を同時に入稿するので双方の組み合わせで考えてしまいがちですが、テキストだけで表示される場合も想定した上で作成しましょう。
ユーザーを絞る
運用をさらに最適化させるために、無駄なユーザーを絞りましょう。
例えば女性へ向けた商品の広告を男性へ表示しても、CVには繋がりにくいですよね。
その場合男性は除外し、ターゲットとなる層へ多く配信されるように調整してください。
そうすることで、効率的かつ効果的にレスポンシブディスプレイ広告を活用することができます。
まとめ
レスポンシブディスプレイ広告はすごく便利で魅力的な機能ですが、「楽だから」「簡単だから」という理由だけでレスポンシブ広告を使うことはオススメできません。
弊社でもレスポンシブ広告を使用していますが、使用する最大の目的は 「レスポンシブ広告でしか配信できない面がある」ことです。
これからGoogleは機械学習を使って、ユーザーが価値を感じる広告体験ができるよう、さらにアップデートされていくことが予想されます。
自動化や機械学習の流れに抗うことなく、その仕組み・メリット・デメリットをしっかりと理解した上で利用していきましょう。
この記事を書いた人
Shiori Hashizume
webコンサル事業部所属。広告運用しながら日々勉強中。
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