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広告運用のプロが教える!GDNとYDAの基礎と活用ポイント完全ガイド

カテゴリー: 広告運用

Sayo Yoneda

           最終更新日: 2025.01.22

カテゴリー: 広告運用

広告運用を始めたばかりの方や、最近のGDN(Google Display Network)の仕様について知りたい方に向けて、
今回はGDNの概要や特徴、YDA(Yahoo! Display Ad Network)との比較について詳しく解説します。

この記事では、以下のような方に役立つ情報を提供します:

  • WEB広告代理店に就職された方
  • 自社の広告運用を担当することになった方
  • 広告運用について勉強を始めた初心者
  • GDNの最新情報を知りたい方

初心者の方にも分かりやすい内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

GDNとは

GDN(Google Display Network)とは、Googleが提供するディスプレイ広告配信ネットワークのことです。
さまざまなメディアサイトやYouTube、Gmail、アプリなどに広告を配信できる仕組みを指します。

 

下図のように、多くの広告主から広告出稿をしてもらい、その広告をまとめて複数の広告枠に同時に配信できます。

 

GDNを利用することで、以下のような広告配信が可能になります:

  • 広範囲な広告配信:Googleと提携している多種多様なサイトに広告を掲載。
  • ユーザーに合わせたターゲティング:趣味・関心や購買意欲に基づくターゲティングが可能。
  • 幅広い広告フォーマット:テキスト広告や画像広告、動画広告、レスポンシブ広告など。

 

今回このGDNについて詳しく説明していきますが、理解を深めるためにYDA(旧YDN)と比べながら解説していきたいと思います。

 

GDNとYDAの違い

掲載先の違い

 

1. 掲載先の違い

GDNYDA(旧YDN)
Googleが提供する自社サービス(YouTube、Gmailなど)や、食べログ、pixivなどの提携サイトに配信。Yahoo! JAPANやYahoo!ニュース、LINE、朝日新聞DIGITALなどに配信。
Google AdSenseと提携している多くのサイトにも配信される。Yahoo!系サービスを中心に、提携先サイトへの配信がメイン。

GDNは、サイトの規模を問わず幅広い掲載先が特徴です。

一方、YDAはYahoo!関連サービスを軸とした配信先に強みがあります。

 

2. ターゲティング方法の違い

GDNとYDAではターゲティング方法にも違いがあります。

GDNYDA(旧YDN)
ユーザー属性年齢

性別

世帯年収

子供の有無

年齢

性別

ユーザーの興味や関心アフィニティカテゴリオーディエンスカテゴリー
ユーザーが積極的に調べている

情報や立てている計画

カスタムインテントオーディエンス

コンテンツターゲット

コンテンツキーワード

サイトカテゴリー

ユーザーがお客様のビジネスを

利用した方法

オーディエンスリスト

(リマーケティングやカスタマーマッチなど)

オーディエンスリスト

(リターゲティングや顧客リストなど)

過去の検索履歴サーチキーワード
地域国、市区町村、管轄地域特定の地点からの半径など都道府県、市・群
デバイスモバイル

パソコン

タブレット

テレビ画面

PC

スマートフォン

タブレット

※赤い文字はどちらかのみの特徴

 

GDNでは、ユーザーのライフスタイルや購買意欲に基づいた詳細なターゲティングが可能です。

一方、YDAは過去の検索履歴を利用したターゲティングが特徴です。

 

 

GDNのターゲティング機能

以下の画像が、GDNターゲティングの全体像です。

GDNでは「ユーザー層」と「状況に基づくターゲティング」を組み合わせ、多彩なターゲティングを実現できます。

例えば「自社サイトを訪れて30日以内のユーザーのうち”youtube.com”を見ているユーザー」に配信したり、「55歳以上の女性のうち美容通のユーザー」に配信したりなどです。

 

それぞれ簡単に説明していきましょう。

 

1. アフィニティカテゴリ

ユーザーのライフスタイルや趣味・嗜好に基づいてターゲティングします。

例:ゴルフ愛好者、ビジネスニュース好き、旅行好きなど。

 

2. カスタムインテントオーディエンス

特定のキーワードやURLと関連性の高いコンテンツに広告を配信します。

推奨設定:キーワード10個、URL5個。

 

3. リマーケティング

自社サイトを訪問したユーザーに再度広告を表示する機能。

Googleタグを活用することで、購入を検討している層へアプローチ可能です。

 

リターゲティングについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

 

4. カスタマーマッチ

顧客データ(メールアドレス、電話番号など)をGoogleにアップロードし、既存顧客や類似ユーザーに配信します。

配信量(配信ボリューム)はアップロードしたデータに左右されますが、購買意欲が高いと思われる人に絞って配信が可能です。

 

5. プレースメントターゲティング

特定の広告掲載場所を選んで配信する方法。 例:YouTube動画や特定のウェブサイト上に広告を表示。

以下の画像のように、広告表示位置を選択して配信できるということですね。

 

 

このようにGDNには多様なターゲティング機能が用意されており、組み合わせと工夫で様々なことができるのでとても複雑です。

 

そのため、運用者のスキルが成果へとダイレクトに影響します。自社で運用するのならば、それなりの時間をかける覚悟を持って挑みましょう。

GDNの効果的な活用法

結論から言うと、予算の許す限り両方の媒体に出稿することをお勧めします。

 

なぜならば、媒体によって配信されるサイトが異なるからです。

 

できるかぎり多くのユーザーに商品やサービスを知ってもらうにはGDN・YDAどちらも押さえておきたいところですね。

 

しかしながら、予算に限りがある場合は限られた予算を効果的に使っていかなければなりません。

 

その場合、まずはターゲットとなるユーザーが普段どんなサイトを訪れていそうなのかを考えてみることが大切です。

 

 

GDNは、多彩なジャンルであったり個人のブログに掲載ができることから、趣味に関する商材に向いていると考えられますよね。

 

 

また、どんな層をターゲットにしているかでも違います。

 

GDNはYouTubeやスマホアプリなどに配信ができるので、比較的よくスマホを使う層や若年層向けの配信に向いていると考えられますよね。

 

ちなみに、YDAは情報関連サイト(Yahoo!ニュースなど)に配信ができるのでニュースを見ているサラリーマンや、比較的年齢の高い層への配信に向いていると考えることができます。

 

このようにGDNの特徴をしっかりと掴んだうえで

・広告を出したい商材はどんなものか
・どんなターゲットへ配信したいのか

を踏まえて、どちらにどのくらい予算を使っていくのか考えていくことが必要です。

 

また広告の成果は運用者のスキルに大きく依存します。

ターゲティングの設定や広告クリエイティブを継続的に改善し、成果を最大化しましょう。

GDNのバナーサイズ

最後にバナーサイズを紹介していきたいと思います。

 

主にバナーの種類は2種類。

 

バナーサイズ一覧

1. イメージ広告(静止画像/アニメーション)

イメージ広告とは画像(バナー)のみでつくられた広告のことで、
さまざまなサイズの静止画像、アニメーション画像を使用できます。

 

この中で「300×250」はモバイルにもパソコンにも表示できるレスポンシブサイズです。

 

画像のサイズで迷った時、まずはこのサイズで作成してみることをお勧めします。

 

■バナーの入稿規定

・30秒を超えるアニメーションは許可されない
・ファイル形式は「JPG・PNG・GIF」のみ
・ポリシー違反(例:画質がやや粗い、LPとの関連性が低い)

 

2. レスポンシブ広告

レスポンシブ広告は、画像とテキストを登録するだけで自動的に広告形式が調整されます。

 

■テキストの入稿規定

テキスト文字数制限
広告見出し(最大5個)半角30文字以下

(全角15文字以下)

長い広告見出し(1個のみ)半角90文字以下

(全角45文字以下)

説明文(最大5個)半角90文字以下

(全角45文字以下)

会社名半角25文字以下

(全角12文字以下)

 

■画像の入稿(バナーの中に入れる画像

レスポンシブ広告
横長600px × 314px 以上

(縦横比1.91:1)

スクエア300px × 300px 以上

(縦横比1:1)

ロゴ(省略可能)128px × 128px 以上

(縦横比1:1)

容量の上限5120 KB

 

注意点:レスポンシブ広告では、画像内のテキスト部分が全体の20%を超えないようにしましょう。

まとめ

GDNはその柔軟なターゲティング機能と多彩な広告形式により、
さまざまな業種やターゲット層に対応可能なプラットフォームです。

一方で、YDAと比較してそれぞれの特徴を理解し、自社の商材や目的に応じて効果的に使い分けることが重要です。

 

さらにWEB広告について学びたい方は、以下の記事も参考にしてください。

 

GDNの活用を通じて、より効果的な広告運用を目指しましょう!

この記事を書いた人

Sayo Yoneda

Webコンサル事業部所属。Web広告の記事LP作成から運用まで一貫して行っております。日々勉強中です。

     

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