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【広告運用者必見!】CPCとは?リスティングでどう調整するの?

カテゴリー: 広告運用

Ryutaro

           最終更新日: 2024.03.05

カテゴリー: 広告運用

WEB広告業界に身を置くと「CPC(シーピーシー)」という単語をよく耳にしますよね。

そこで今回はCPCの意味やその課金体系のメリットデメリット、そしてリスティング広告におけるCPCの調整方法(運用手法)まで分かりやすく解説します。

 

CPCとは

CPCは「Cost Per Click」の略で「クリック単価」という意味で、ユーザーがWEB広告を1回クリックしたときに発生した広告費用のことを指します。

 

会話では「CPC30円」「クリック単価30円」という表現で使われることが多いです。

 

またそのクリックによって広告費用が発生する課金方式のことを「CPC課金(クリック課金)」と言います。

 

対してクリックではなく、WEB広告の表示回数に応じて広告費用が決まる課金方式が「CPM課金」です。

 

こちらの記事で「CPM」について詳しく解説していますので併せてご覧ください。

CPC課金のメリット・デメリット

メリット

CPC課金は「クリック」というアクションが起こらない限り広告費が発生しません。

 

つまり無駄なクリックを抑えることで広告費の削減が可能です。

 

例えばとてもキャッチーな広告だけどクリックした人のほとんどがコンバージョンに繋がらないとなると、その広告は無駄クリックされているということですよね。

 

そこで広告を配信する年齢や性別を絞ったり、広告文などで「40代の女性必見」といった文言を使ってターゲットを絞ったりすることで、興味がある人しかクリックしないようになるため、無駄クリックが省けて効果改善に繋がります。

 

デメリット

WEB広告は基本的にオークション形式です。

 

つまり競合他社が多ければ多いほど入札価格が上がるので、クリック単価が高くなっていきます。

 

例えばリスティングであれば同じキーワードに入札している広告主が多いほどCPCが高くなりますし、ディスプレイ広告であれば同じセグメントに配信している広告主が多いほどCPCが高くなります。

リスティングにおける4つのCPC調整方法(入札単価調整)

 

リスティングでのCPC調整は主に4つ方法があります。

①「目標CPA×CVR」を越さないように入札単価調整

1つ目が入札単価を直接上げ下げする方法です。

(※この場合キャンペーンの入札戦略を手動に設定しておく必要があります。)

 

検索連動型広告であればキーワードや広告グループ単位、ディスプレイ広告であれば広告グループ単位で入札単価を調整できます。

 

調整の仕方はいたって簡単です。

 

入札単価を「目標CPA×現状のCVR」で計算した数字より高くならないように設定します。

 

例えば商品の目標CPAが10,000円、キーワードAのCVRが1.5%だとすると

 

10,000×0.015=150

 

キーワードAの許容入札単価は150円です。

 

キーワードAのCPCが150円より高くなるとCPAが上振れてしまうため、150円以下になるように入札単価を調整しましょう。

 

もし管理画面のコンバージョン数と実際のコンバージョン数に乖離がある場合は、CVRに乖離が存在するためその乖離率も計算に加味しなければなりません。

 

②「推定入札単価」に合わせて入札単価調整

2つ目もクリック単価を直接上げ下げする方法です。

(※この場合キャンペーンの入札戦略を手動に設定しておく必要があります。)

 

Google広告ではキーワードの管理画面で

 

・入札単価調整(1ページ目)
・入札単価調整(ページ上部)
・入札単価調整(掲載順位1位)

 

Yahoo!広告ではキーワードの管理画面で

 

・1ページ目掲載に必要な入札価格
・1ページ目上部掲載に必要な入札価格

 

という表示項目を確認することができます。

 

とりあえず1ページ目に表示されていなければ表示回数が激減しますので、基本的には「入札単価調整(1ページ目)」や「1ページ目掲載に必要な入札価格」を入札単価の最低基準ラインとしましょう。

 

ただし1ページ目掲載の推定入札単価が「目標CPA×CVR」で出した金額よりも高ければ、目標CPAを超えてしまいますので基本は「目標CPA×CVR」で出した金額に合わせます。

 

また1位掲載や1ページ目上部掲載の推定入札単価よりも「目標CPA×CVR」で出した金額が高ければ、1位掲載や1ページ目上部掲載の推定入札単価までクリック単価を下げましょう。

 

これは、そのキーワードの平均クリック単価を下げるためです。

③効果の悪い検索クエリを除外設定

厳密にはCPCを下げる方法ではなくCPAを下げる方法ですが、この調整方法もご紹介します。

 

まず最初に用語の基礎知識として

 

キーワード=広告主側が管理画面で設定した文字列
クエリ=ユーザーが実際に検索した文字列

 

という違いがあることを頭に入れておいてください。

 

管理画面ではキーワードにチェックを入れることで、そのキーワードのクエリを確認することができます。

 

ここでコンバージョン単価が高騰しているクエリやCVが発生していないのに費用が嵩んでいるクエリ、また設定したキーワードに全く関係のないクエリを探して、除外キーワード設定を行いましょう。

 

キーワード除外をすることで無駄な費用が減るのでコンバージョン単価が下がります。

 

そして全体CPAが下がることで余裕ができ、さらに入札単価を上げてオークションに勝てる見込みも上がり、目標CPA内における獲得件数の最大化を狙えるので必ず行いましょう。

④リターゲティングでは日数が長くなるごとに入札単価を低く設定

リターゲティングでは複数の日数で広告グループを分けて運用することが多いです。

 

なぜなら広告への関心(商材への関心)は日を追うごとに薄くなってしまうから。

つまり日数が短いほどCVRが高く日数が長いほどCVRが低いのです。

 

そのため日数が短いほどクリック単価を上げ日数が大きくなるごとにクリック単価を低く設定しましょう。

上限CPCと拡張CPC

上限CPCとは

Google広告やYahoo!広告では「CPAが知らぬ間に高騰していた」という事態にならないために必ず日予算1日に消化される上限予算。日予算設定額×30.4(月の平均日数)が月の消費予算額となる。(例:日予算10,000円×30.4=月予算304,000円)や入札単価の設定をしなければなりません。

 

その中で「これ以上のクリック単価では入札しないで」という設定をするのが上限CPCです。

 

キャンペーンの入札戦略で、Google広告ならキャンペーンの入札戦略で「個別クリック単価性」を選択、Yahoo!広告なら「手動入札:個別クリック単価」を選択すると全て自分で広告グループやキーワードごとの上限CPCを設定することができます。

拡張CPCとは

拡張CPCとは、上限CPCで設定した金額を過去のデータを元に、費用対効果が高くなるよう自動で入札単価を引き上げ&引き下げしてくれる機能です。

 

例えば上限CPCを120円に設定していても、140円で入札した方がコンバージョンが拡大できるとAIが判断すれば自動で140円で入札してくれますし、逆に80円でないと効果が悪いと判断されれば自動で80円まで引き下げて入札してくれます。

 

細かい入札単価調整を自動で行ってくれるので運用時間を短縮できることに加え、自動でコンバージョン件数を拡大してくれるのがメリットです。

 

そのため手動入札に設定している場合は、基本的に拡張機能をオンしておくことをおすすめします。

CPCを下げることだけが全てではない

 

広告の費用対効果はROAS、つまり「売上÷広告費用」で計算するので、分母の費用に繋がるCPCを安くすることがとても重要と考えられがちです。

 

しかしCPCを安くすることでオークションに負けて表示回数が減り、コンバージョン数が減る可能性もあります。

 

重要なのは目標CPA内で獲得できるCV数を増やすことです。

 

目標CPA内で取れていたらCPCを上げて表示回数を増やしたり、そのキーワードで獲得できた粗利をもとに他のキーワードでも取れるかのテスト予算に回したり、CV数を拡大していくように調整していきましょう。

 

また、CV数を拡大するためにはCVRの引き上げが必要不可欠です。

 

こちらの記事でCVRについて改善案まで解説しておりますので併せてご覧ください。

この記事を書いた人

Ryutaro

WEBコンサルティング事業部でリスティング広告を含めたアド全般の運用をしています。最近はChatGPTにハマってます。

     

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